ぎおんスマート塾ブログ

広島市安佐南区祇園にある、小中学生を対象とした学習塾です!

公立高校入試問題「数学」④

こんにちは、ぎおんスマート塾の佐藤です!

 

今日も前回、前々回、前々々回に引き続き、広島県の公立高校入試問題「数学」に関するお話です!

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さて、改めて以下の表で2019(平成31)年度入試の不正解率=0点率を確認してみましょう。

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うーん、何とも毒々しい色が並んでいますが、昨日は大問3までお話させていただきました。

 

今日は、残りの4~6を以下の4つのグループに分類しながらみていきます!

A:基礎力が試される問題

B:標準的な入試問題

C:従来型の難問

D:新傾向の難問

まずは大問4です\(^o^)/

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さぁ、こんな感じです(゜o゜)

生徒たちの会話のやりとりを読んでいく形式は、昨日みた大問3に似ていますよね!

(1),(2)ともに図形の証明に関する問題ですが、学校の定期テストのようにいきなりボンッと「これを証明しなさい」みたいな形では出てきません。

こういった問題を昨日はD:新傾向の難問と呼ぶことにしました!

 

(1)は問われていることだけを切り取れば難問というほどではなく、【中点連結定理】が頭に入っていればスイスイっと証明できるものでした。

この0点率が54.4%なので半分くらいの受験生しか正解しなかったことになりますが、前半の会話のやりとりがなくシンプルな形で出題されていたら、この結果は変わっていたと思います。

つまり、定期テストのときはできていたのに、本番の出題形式が普段のテストと違うことにひるんだり、問題を読んでいる途中で必要なポイントを見失ったりした受験生が多かったということです。

 

ただ(2)に関してはシンプルに出題されていても正答率は低かったと思います。

つまり、単純に問題として難易度が高めでした。

それプラスこの出題形式なので、0点率84.7%というのも『むべなるかな』という気がします。

 

 

さぁ、いよいよ終盤の大問5,6です(^^)/

2つとも一気にみてみましょう!

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0点率は、大問5が68.0%、大問6は(1)が24.8%、(2)が驚愕の98.7%(正答率1.3%・・・)でした。

 

 

さて、大問5はおよそ10人に7人が間違えた問題ということで、率だけみるとさぞかし難問だったんだろうな・・・と思いたいところですが、冷静にこの問題の難易度がどうかと尋ねられたら「いたって標準」と答えるほかありません。

 

ぎおんスマート塾で使用しているテキスト(祇園中学校の教科書に準拠した標準的な塾用教材)に、この大問3と同じ考え方で解ける問題が載っているのですが、そのページのタイトルは「基本問題」となっています。

ちなみにこのテキストは、

基本問題<練習問題<応用問題<チャレンジ問題<実力UP問題

と5段階に分けられているのですが、そのうちの最も易しい「基本問題」です。

 

したがってA,B,C,Dに分類するなら、極めてA寄りのB:標準的な入試問題といったところでしょうか。

にも関わらずこの問題の0点率が68.0%だったことの原因を考えてみたのですが、

・基礎力が身に付いていない

・演習量不足

・大問3,4で面喰いすぎて心が乱れていた

・時間が足りなった(≒演習量不足)

くらいしか思い浮かびませんでした。

 

入試本番!ということで平常心ではいられない気持ちは十分わかりますし、ましてやほとんどの受験生が人生初受験なのでとてつもない緊張状態に陥る人もいるかもしれません。

しかし、もちろん中には難問もいくつかありますが、確実に解けるごく基本レベルの問題もちゃんと出てくるんだということを意識して、普段から訓練していきたいですね!

 

 

大問6の(1)は紛れもなくA:基礎力が試される問題です。

(0点率24.8%=4人に3人の受験生が正解)

 

しかし、(2)は驚愕の0点率98.7%(正答率1.3%・・・)でした。

出題形式は決して大問3,4のようなものではないので、これはC:従来型の難問と呼ぶことにします。

 

「従来型」とは何かと聞かれると答え方が難しいのですが、「いわゆる入試問題」というか、一般的にイメージする入試問題(学校の定期テストより複雑な問題が出るんだろうな)という感じの問題です。

 

ただ、単元としては2年生で習う「1次関数」なので、実は今2年生の人たちでも1次関数を習い終わる10月くらいには一応解ける問題になっています(^_^;)

 

意欲的な人はぜひ2年生のうちにチャレンジしてみてください!

 

 

さて、まとめると次のようになります\(^o^)/

 

・単元は1年生から3年生まで満遍なく出題される

確実に得点できる「基礎・基本レベル」の問題も案外出ている

・難しい問題には「従来型」と「新傾向」の2種類がある

 

そして、今回みてきたのは2019(平成31)年度ですが、2015~2018年度も確認したところ新傾向の問題が出題された数は次のようになりました。

 

2015年:1題(大問4)

2016年:2題(大問5,6)

2017年:2題(大問4,5)

2018年:2題(大問3,4)

2019年:2題(大問3,4)

 

したがって今後も、全体のうち2題は新傾向の問題が出されていくことが予想されます(増えることはあっても、減ることはないと思います)。

 

こういった問題にどうアプローチし対処していくか、早めに対策をして確実に得点できるようになりたいですね\(^o^)/

 

それでは、また明日!

 

 

 

 

 

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